制作事例
看板サイン業界でしか流通していなかったフィルムがある。
元々は住友3Mが開発したフィルムで、メッシュ状になっており
そこに印刷することで外側からはグラフィックが見えるが
反対側(粘着面)からは向こう側が見える、というもの。
よくタクシーのリアウィンドウ等に使用されているフィルムだ。
原理は単純で印刷面が白、粘着面が黒で、白の印刷面に印刷するから
グラフィックが見えるが、黒だとフィルムの向こう側が見やすい、という目の錯覚
を利用している。
サイン業界にいた頃から「このフィルムはただの目隠しフィルムにも使える」
と思っていた自分は、早速目隠し用フィルムとして印刷していないものを商品化し
EC業界で販売開始。同時に自宅にも貼り、来る人に皆好評を得ていた。
友人や知り合いからも「このフィルムをリビングに貼って欲しい」というオファーを
よくいただいた。
「レースのカーテン不要」「リビングに開放感を」というキャッチフレーズを用い
販売スタートすると、そこそこのペースで売れるようになっていく。
だが、徐々にとある要望が増えていった。
「室内から貼れるようにできないか?」
このフィルムは、粘着面が黒で印刷面が白。
つまり貼った側からは見えない、その反対側からは見える、という商品。
普通、室内を見せたくないけど室内からは外が見たい、という要望が多いのは
わかっていた。でもそのためには外側から貼る必要がある。
でも外側からは貼れない窓が結構あることに気づいた。
2階のベランダがない窓や、マンション等の高い窓などだ。
「そうか、中から貼れるフィルムが一定の需要があるのか」
それに気づいた時、協力業社の方に相談した。
「このフィルムの表裏逆転バージョンを作れませんか?」
つまり、粘着面が白で、印刷面(印刷はしないが)が黒。
そうすることでこのフィルムを室内側から貼った時にも同じ目隠し効果が
持たせられる。
最低ロットはやはり数千mだったが、ここは自分の「他の真似はしない」
パイオニアスピリッツを信じてGOをかけた。初期費用がかかるため金融機関からの
借入も起こし、勝負に出た。
こうしてまた、世の中にここでしか販売していないルナ&ステラのオリジナル商品が
誕生。認知度はまだ低いが、これからです!
内貼りタイプと外貼りタイプ、現在Amazon店にて好評販売中です。
<Luna & Stella Amazon店>
開発年:2024年
いつもご協力いただいている協力業社の方から
「オリジナルのシャンプーが作れます」とご連絡をいただいたのが
きっかけで作ることに。
シャンプーのデザインは大学時代、授業の課題で作った経験があり
いつか自分のオリジナルを世に出したいなとは思っていた。
で、千載一遇のチャンス到来。
シャンプーの中身とボトル、ラベルをオリジナルで可能という話で
中身に関してはもうノンシリコンだのパラベンフリーダのと
よくわからないので既存のものからチョイス、
ボトルとラベルをデザインすることになる。
正直、その当時からもうシャンプーは星の数ほど出ていることも
把握していたし、超がつくほどのレッドオーシャンだった。
だがある程度市場調査をしていく中で、「日本人」「黒髪」に焦点を当てている
わかりやすい商品は、少しだけではあるがチャンスがある?のかと感じた。
日本人は本来黒髪で、その黒髪をキレイに魅せたい、美しく艶やかな黒髪にしたい
というそんな女性にターゲットを向けたデザイン開発としてスタートした。
やはりシャンプー、その商標もめちゃくちゃたくさん出ている。
商品名を被らないで作ることすらもなかなか難しい。
でも頭の中にはストレートで艶やかな黒髪の女性がイメージにあり
想起させるネーミングをずっと模索していると
「麗らか(うららか)の「麗」の文字、そして日本を想起させる「雅」の文字を
組み合わせて「麗雅(ららか)」という商品名にしよう!」ということで
商標で他にも引っかからないし色々とクリア、GOできるということが判明したので
正式名称として決定した。
さあ、では次にブランディングロゴだ。
麗雅という文字に名称が決まったので、もう頭ではやはり書の文字で行こうと思っていた
が、力強い書道の文字ではない、どこか女性的でそれこそ麗しく雅なイメージの書を
求めていくことにした。書家の方を募り、そこからどんな書を書くのか作品を見て
お一人の方に決め、その方と共同制作を進めていく。
いくつものトライ&エラーを繰り返し、細かな修正指示を出せていただき
ようやくブランドロゴを作り出した。
そしてこちらでボトルに貼るラベルとしてカラーリングやレイアウトを調整し
シルバーベースの文字にレッドとブルーのボトルにそれぞれ合うようなカラーリングで
最終決定とした。
いざ販売開始しても、やはり想像通り?いや想像以上に激戦の商材、
大手など桁違いの広告費用やプロモーションで攻めており、正直歯が立たない状態で
結果初期ロットで撤退をやむなく決めたが、やりたかったことをやれた感動は
味わえたし自分のオリジナルブランドとして一時期でも販売できたことはとても
感慨深いものとなった。
開発年:2021年
当時、まだ使い捨てトイレマットが市場にあまりなく
EC市場にもかぞえる程度しかなかったし、デザインはかなりしょぼかった。
(単色やチェック柄等)
おしゃれで高機能、できるだけ安価な使い捨てトイレマットを作りたいと思い
まず材料選定から開始。
オリジナルデザインが印刷できて、水分を吸収する素材。すぐに「吸水コースター紙」
に決定するも日本で取扱い業者や印刷業者に問い合わせると案の定、相当高い。
想定より全然高く、これでは使い捨てではなく高級トイレマットだと思い
即座に開発拠点を中国へ。
該当しそうないくつもの工場メーカーへ通訳業者を通じて問い合わせ
最終的に3社ほどに絞る。
それぞれから送られてきたサンプルを確認、コストも確認して1社に絞った。
ではよろしくお願いしますと、いざ実物サイズのテストサンプルを制作依頼して
送られた実物サンプルを確認すると・・
テストサンプルの紙と全然違う紙で送ってこられた。
コースターのように水分を瞬時に吸うトイレマットのはずなのに
水を垂らすとコロコロ水が踊る!
「なんだこれ?」
即座に中国メーカー側へ問い合わせると、訳のわからない言い訳をしてきた。
正直がっくりきていた自分、もう信用もとっくになくなっていた為即中止に。
新たなメーカーへ依頼。
2社目のメーカーは、テストサンプル時に確認したコストで「それなら希望額以内!」
と思い実物サンプルへ進めると、仕上がってきたのはほぼ想定通りの商品。
「お〜いいじゃん!素晴らしい!」
そうメーカーへつたえると、作ってみたら当初のコストでは全然作れないことが
判明したらしく、いきなり1枚あたりの費用が倍以上に跳ね上がった。
「だからそれじゃ高級マットなんだって!!使い捨てにならないよ!」
もう安くできないのかもしれない。。
また嘘をつかれ、中国という倫理観も道徳感も異なる国とのビジネスに
少し難しさ、というか無理ゲー感みたいなものを感じていた。
でも最後にもう1社、当たることにした。
そこは各種パッケージを制作するメーカーで、こちらのイメージや費用にも
なんとか合致する、いや正確にはこちらの想定よりも若干高かったが、
他社の費用感もある程度知っていたため
この辺りが開発コストの相場なのだろうと思い、GOをかけた。
結果、ほぼイメージ通りの商品が仕上がってきた。
コスト面もまた跳ね上がったりしないだろうかとビビっていたが
当初の提示価格で制作がスタートできた。
開発初期ではマット裏面へ両面テープを貼り床への固定を試みたが
それでは固定が不安定で、しかも乗って動いてしまうとお年寄りや子供への
安全性に欠ける。
そこでデザインを損なわないよう透明硬質塩ビ製の固定クリップも開発。
大阪の樹脂メーカーとの提携により実現した。
それでもトイレマットとして小ぶりな45cm×35cm、
そしてAmazonの手数料や配送料を踏まえると
10枚で2000円台に収めたいと思っていた思惑とは大きく離れてしまったし
円安の影響で1元=15円だった時代なのに今は1元=25円。
さらに値段が上がる結果となってしまった。
しかしながら瞬時に吸水すること、そして風水的にもデザイン的にもおしゃれな
マットは気に入っているし、他のどこにも売っていないルナ&ステラのオリジナル商品
第一号として大変思い出深い。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0GBWM4H7D?th=1

